なんとこの度、8plusは5周年をむかえました。 びっくりです。はやいなあ。 25歳だった私も30歳になりました。 うーん、こう書くと月日の流れを切実に感じます(笑)。
この5年間、手探り状態で進んできましたが、 ようやく最近、少し、自分のやり方が見えてきた気がします。 私は、出版社にいたわけでもないし、 デザイナーとも絵本作家とも編集者とも名乗るのは気が引けるし、 肩書きのないまま、見よう見まねの独学で活動してきました。 なおかつ、8plusの活動は、人や会社から依頼されているわけでもなく、 頼まれもしないのに勝手にやっていることです。 こういったことに対する妙なコンプレックスをずっと抱えています。今も。
ただ、この5年間で9冊の本をつくることができました。 もっとああすればよかった、こうすればよかった、と 自分の実力の無さをかみしめることはいつもだけれど、 一冊一冊に込めたものにうそはないと思っています。 どれも、気持ちだけはぎゅうっと詰まっています。 これらの本をつくる過程で出会った人、 これらの本を手に取ってくださった人、 いろいろな人に支えられて出来上がった9冊です。 これらの本は、まぎれもなく8plusの実績であり、 そうやって少しずつ少しずつ認知されてきたことは、本当にうれしい。
普通の出版社のような資本力も営業力も人脈もないけれど、 でも、ひとりでやっているからこそできることもあると思うのです。 ひとつ一つを丁寧にこだわりを持ってつくる。 気持ちがつながるようなものづくりをしていきたい。 などなど、こうありたいというビジョンとともに、 私の仕事の仕方も微妙に変化しています。 できるところから少しずつ実行していきながら、 自分のやり方に自信が持てるようになっていけばいいなと思います。
こつこつとひとつずつ。 そういった地道な積み重ねが、私の性分には合っているのだと思います。 そうやって積み重ねていったものは信じられる。 だから、8plusはこれからも、こつこつと続いていきます。
2005/11/14