2008年11月13日で、8plusは目出たく8周年を迎えました。
8周年記念展示も、無事に行なうことができました。
気がつけば8年経っていたという感じですが、
客観的にみると、けっこうな年月だなあと思います。年を取るはずです…。
8年の歩みを振り返ると、やはり最初の数年は、よくあんな無茶なことをやったなあと、
我ながら恐ろしくなります。若さの勢いってオソロスバラシイ。。
何の後ろだてもない、経験もない、名もない個人出版社の本づくりに
関わってくださったみなさんの懐の深さに本当に感謝です。
8年経っても、一般の出版社のような資本力も営業力も人脈もない8plusですから、
結局のところ、当たって砕けろの体当たり精神で本づくりするスタイルは
今後も変わらないと思います。
改めて思うのは、大手の出版社(ここでは一般的な出版社を指します)だからできること、
個人出版社だからできること、それぞれあると思うのです。
基本的には大手で出版するに越したことはないと思うのですが、
私が大手と同じことをしても意味がないし、やりたくてもできないし、
個人だからできることにこだわっていきたいと思っています。
ひとりでやるということは、自分の判断ですべてをコントロールしなければならないし、
本に対する反応はすべてダイレクトに返ってくるし、誰のせいにもできないし、シビアです。
でも、自分の裁量次第なので、例えば作家さんとのやりとりや取材などでも、
お互いが納得いくように時間をかけて丁寧に対応できるというようなことにも繋がります。
また、自分がつくりたい本をつくるために、いろいろな方と直接にやりとりできるというのは、
とても刺激的で幸せなことです。
組織の持つ力は圧倒的でうらやましい~~と思うこともしばしばですが、
結局は、どこに属していようがいまいが「人」と「人」のやりとりなので、
私の場合は熱意と誠意だけで、どうにかここまでやってきた感じがします。
穴があったら入りたい失敗や、自分のふがいなさに落ち込むことは多々ありますが、
出来上がった本を手に取ってくださった方からの感想などに、いつも救われ励まされています。
本づくりは、8年経っても試行錯誤の連続です。
活動の在り方については、いつでも悩み迷っています。
でも、8plusの活動(本づくり)は、私には必要なことなので、
これからもどういう形であれ続けていきたいと思います。
私が大事にしている「本をつくりながら自分もつくられていく」という言葉のとおり、
私は本づくりを通して自分と向き合ってきたので。
8年間で、13冊の本をつくることができました。
どの本にもそれぞれ思い入れがあります。
一冊一冊形にできたということが、財産です。
相変わらずビジネスとは程遠いところでやっていますが。。
つくりたいものだけはいっぱいあるので、これからも一つずつ、
自分なりのやり方で形にしていきたいと思います。
次の8年はどんな8年になるでしょう?
楽しみです。
2008/12/26
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